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彫刻家 西 常雄先生

西 常雄(にし つねお、1911年10月23日 – 2011年3月31日)は、
日本の彫刻家。https://ja.wikipedia.org/wiki/西常雄

「彫刻への道」

彫刻を始めた20代後半のころ、仕事の関係で新制作協会の彫刻家、西常雄先生のアトリエに伺いました。その時、近くにあるアンティークショップに連れて行って頂きました。
私が目に入ったアフリカの彫刻の小品を買ったのをきっかけに、先生からアフリカ美術がヨーロッパ美術界に大きな影響を与えたお話をお聞きしました。また私が太平洋美術研究所で彫刻の勉強をしている事を話しました。
彫刻を制作する事は大変で、先生は一日2~3時間制作するとヘトヘトになる、とお話されていました。

後日、先生からお手紙を頂きました。
実業の会社仕事、銘板のお仕事を頼まれておりまして、その内容が書かれた手紙に、お言葉を頂きました。

 『あなたも彫刻に熱心だから、そのためにはなにかを犠牲にしなくてはならぬでせう。』

西 常雄

このように書かれていました。
その時、先生の言われている事を、私はすぐに理解出来ずにいました。何かを犠牲とは・・・
彫刻を制作する時間を確実に確保しないと、彫刻の制作を続ける事は無理であるという事だと後で思いました。
この言葉によって、彫刻の道を進む決心をし、これが、前に進んでいく大きな原点と感じています。

彫刻家 西 常雄先